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先日、阪南市にある高優賃(高齢者向け優良賃貸住宅)のを視察させていただいた。
平成13年度の「高齢者居住法」の制定により可能になった「民間による高優賃」だ。

場所は、南海尾崎駅から歩いて5分。
近くにスーパー、病院、銀行、市役所等も充実。おまけに関空にも近い。
5階建。1Kから1DK+納戸までの40戸。
外観はホテルを思わせるような、明るく、モダンな印象。
(写真:外観)



南のエントランスを入るとフロント。総合生活相談窓口を兼ねる。
昼間の緊急時には駐在するフロントスタッフが対応し、夜間は警備会社のコントロールセンターが受信・対応する。(写真:玄関とフロント)

北側のエントランスを入るとデイサービス施設。
入居者の他に、近所の高齢者が訪れていた。
デイサービスの設備が立派なので尋ねると、数年後にケアハウスなどの特定施設への移行を考慮に入れた、全国第1号施設とのこと。





1階に地域の人びとも利用できる集会室(セミナーなどを開催)、食事室兼談話室(もちろん厨房も)がある。
2から5の各階には談話室などのパブリックスペースがあり、3階の談話室は家族の宿泊室にもなる。おまけに隣接する農地に菜園まである。
(写真:談話室)








唯一空いている居室を見せていただいた。一人では十分の広さ。明るい。外に出ると大阪湾が望めた。

これだけ充実していて、家賃は普通のアパート以下。敷金も3ヶ月分。
家賃は市場を考慮して設定され、しかも建設費と家賃の一部を国と地方公共団体が負担する高優賃ならではのこと。
普通なら高齢者を理由に入居を拒否されることが多い。
ウエイティングは現在約10人とのこと。
(写真:花で飾られた居室入口)




一般のケアハウスは「自立」が条件になっており、寝たきりになった途端に行くところが無くて、本人や家族は途方に暮れる。
しかし、この施設は自立度に関係なく入居でき、要介護5でも追い出されない。

この住宅の企画を行った○さんは、
「もう誰かが一人勝ちを狙う世の中ではない。オーナーも作り手も必要以上の収益は望まず、地方公共団体もできる限りのサポートをして、皆が少しずつ辛抱すれば良いものができる」
と含蓄のある話をされた。
(写真:部屋からの大阪湾の遠望)



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2005.03.01 / Top↑
この冬3度目の武奈ヶ岳。
過去2回は坊村からの御殿山コースをめざすが、大雪のために坊村に辿り着くのがやっとのアリサマ。
仕方なしにいつもの正面谷コースをめざすが、2回とも敗退しているのだ。

比良山系には冬でもワンサと人が出かけていたが、リフト・ロープウェイが昨春廃止されたことで、入る人が激減した。
このことによってトレールが造られにくい、と言うことは登るたびにラッセルを強いられる。
冬の比良山系は、誰でも登れる山から、熟練者のみに許される40年前の山に変わったのだ。

今日も湖西道路を北に進むにつれて雪国の景色。
終点からイン谷口へ向かう林道の入り口で車が動かず、チェーンをつける。
イン谷口の新雪は約30cm。
ワカンをつけ、後から来た甲子園の中年を追って出発。
ラッセル気味の登高に時間がかかる。
青ガレまで2時間。いつもなら1時間なのに。
青ガレの急な坂を上り、金糞峠。
(写真:晴れていたら見えていたはずの西南稜-武奈ヶ岳直下から010311)
武奈ヶ岳1

下ったところで八雲ヶ原をめざすつもりがトレールがない!。
うーん、仕方ないとばかりに中峠・西南稜コースをめざす。
が、10m行ったところでトレールが途切れている。
代わりにコヤマノ岳への尾根コースにトレールが着いている。
このコースは、昨年、武奈ヶ岳からの下りに迷い込んだコース。
新しいルートをラッセルする勇気もなく、トレールを頼りに登っていく。

「こんなに長かった?」。
行けども、行けども、登りが続く。
甲子園さんが休憩している。
追い越してしばらく行くと7人の数珠繋ぎになる。
甲子園さんがラッセルでバテた後、2番手の細面(ほそおもて)さんが代わってラッセルしていると分かる。
ここ2、3日の新雪はどうみても70から80cm。
全体では2、3mあるか。
交替でラッセルを続け、コヤマノ岳の頂上へ。
(写真:晴れていたら見えたはずのコヤマノ岳-武奈ヶ岳頂上から 010311)
武奈ヶ岳2

しばらく進み、武奈ヶ岳の直下へ。
最後の急坂を登る。
細面さんは、手で雪を払いながら坪足でどんどん登って行く。

30分登るとついにピーク。14時。やっとこの冬のピークに立てた。
しかし、視界は数十メートル。途中で1人抜けた6人が記念の写真撮影。
(写真:晴れていたら見えていたはずの西南稜-武奈ヶ岳頂上から010311)
武奈ヶ岳3

休む間もなく下山開始。
コヤマノ岳で冷たくなったにぎりをほおばる。

トレールを辿るだけの下山は早い。
金糞峠から青ガレまでは、一気にシリセード。
青ガレの最後の急斜面で”やばい”と思ったがもう遅い。
相棒が「落ちるぞ」という前に沢にザブン。
左の靴と手袋が水の中。見ると相棒もほぼ同様の姿。
そのままイン谷口へ。

5時到着。
登り6時間、下り3時間。久しぶりに歩き応えのある山行だった。
「次は御殿山コース・・・」
相棒のパワーと執念には参った・・・。
(写真:御殿山付近-050301撮影)
武奈ヶ岳4
2005.03.01 / Top↑
4回目の冬の氷ノ山は、いつもの東の関宮町ではなく、西の若桜町から入る。

昨夜は三室山の汗を温泉で流したあと、2人ともシュラフを忘れたことに気づき、急遽、スキー場近くの町営「氷太くん」に宿泊。
雪に埋まる高級リゾートホテル・・って感じ。
車中泊の安上がり山行は、一気に豪華な山行になる。
通路や浴室が異常に広いのは、夕方までキープしていた障害者向けの部屋を開放したから、とあとで気づく。
料金が他よりちょっとだけ高かったのは、なんで・・・!?。
(写真:二の丸付近から氷ノ山方面)
氷ノ山1

わかさ氷ノ山スキー場、8時出発。
パノラマコース、チェレンジコースのリフトを乗り継ぐこと約20分。
終点はほぼ標高950m。頂上までざっと標高差550mか。
周りは一面の新雪とガス。登山口がどこか分からない。
他にはスキー登山の青年が1名。

僕は25年来の籐製のワカン、相棒は最新のスノー・シューをつけ、リフトのおじさんに「気をつけて」と見送られ、
僕は「地元の新聞を賑わさないように、頑張ります・・」と応えながら、スキー登山青年の後を追って出発。
(写真:二の丸付近のブナ)
氷ノ山2

ブナ林の中のいきなりの急登。
しかし、目印のテープがしっかりついていて心強い。
しばらく行くと緩斜面になり、ブナ林の中を緩やかに左にカーブしたところが、三の丸の展望台と休憩所。
エビのしっぽ(霧氷)は20cm。
(写真:頂上直下の斜面とブナ林)
氷ノ山3

ここからはガスの中のだだっ広い尾根。ルートファインディングが難しい。
かすかに残るスキー登山青年のトレールを追って、尾根筋(と思うところ)を慎重に進む。
が、トレールも風でどんどん消えている。
ガスの中に相棒の姿を見失ったり、下りが続くと、ルートを間違えたのでは・・と不安になる。。
頂上が一瞬でも見えたら安心できるのだが・・・。

「間違って大屋町の方へ行ってない?」
「三の丸でコンパス出して、東へ10度の角度で北に進んできたんやから間違いない」
「でも、さっきからどんどん下ってる・・」。
三の丸から二の丸への軽い下りだった。

右へ大きくカーブしたのち、緩斜面を上り、古い避難小屋を横に見ながら進むと、見慣れた頂上の避難小屋(11時)。
(写真:避難小屋横から三の丸方面)
氷ノ山4

避難小屋の中で、昨日のにぎりの残りで昼食。
その前に焼酎、チーズ、自家製の干し柿で乾杯。周りにはスキー登山青年と賑やかな大阪市大ワンゲル部のパーティー。
学生の一人は、家が僕の近くと分かり、ローカルな話題で盛り上がる。

外に出るが、ガスが晴れる気配はない。
尾根筋を北に進み、氷ノ越からスキー場に下る当初の予定を変更し、来たルートを引き返すことに。

消えかけたトレールを頼りに、尾根をどんどん下る。
見通しも少し良くなった。
途中、僕たちがつくったトレールを使って登ってくる2パーティとすれ違う。
「朝、僕たちがどんなに苦労したのか、知らんやろな・・・」。
二の丸、三の丸、ブナ林を過ぎ、リフト終点からはスキー場の横をシリセードで一気に麓まで下る(13時半)。

2日間、雪山に遊んだ、いや遊ばせてもらったことに感謝して一路大阪へ。
(写真:三の丸付近のブナ林)
氷ノ山5
2005.03.01 / Top↑
2月の連休は、兵庫県・鳥取県境にある三室山(1,358m)と氷ノ山(1,509m)に遊んだ。

三室山は兵庫県で2番目に高い山、とは知らなかった。
もちろん、僕にとって初めての山。
中国縦貫道山崎ICから南光町をへて千種町へ。
雪道の中を車で東河内の青少年野外活動センター下まで入る。

身支度ののち、センター横で登山届を提出。
登り3時間、下り1,5時間、食事30分と見て、下山予定は2時と記入。
しかし、この時間設定は甘かった。
林道の中のトレール(踏み跡)は新雪でほとんど消されている。
雪の中に埋まる坪足に耐えられず、早速ワカンをつける。
(写真:頂上付近のブナ)

三室山1

しばらく行くと沢に合流。
カーブした林道をやめて沢筋をまっすぐ登る。
林道と再び合流した広場に、なぜか車が雪に埋まっている。
ここがガイドブックにある登山口と思い、しばらく行くと”登山口の目印”とガイドブックに書いてある簡易水道の施設。
「えっ!、もしかしてこれが登山口・・?」と思ったことが、現実に。
夏なら1時間のコースタイムを2時間半もかかっている。
やれやれ・・。どっと疲れが出る。
今日もピークは無理かも・・と弱気になるが、小休止ののち気を取り戻し、沢を進む。
(写真:頂上直下のブナ林と雪庇)

三室山2

しばらく行くと尾根道へ入る。
急勾配を膝と足でラッセルしながら登る。
尾根筋から離れないようにルート・ファインディングする。
ガイドブックにある岩塊にぶつかったのは、ルートはそんなに間違っていない証拠。
右にルートを取り、雪崩を承知でルンゼを詰め、岩を乗っ越し、トラバース気味にしばらく登り、主稜線へ。

頂上から南に延びる稜線上の無名峰が絵になっている。
杉林はいつの間にか、一面、霧氷に雪が積もったブナ林に。
その中を新雪が風に吹かれてさらさら音を立てる。
振り返れば西に、数年前に登った後山、その南に日名倉山。
しかし、明日登る北の氷ノ山は吹雪の中だ。
(写真:三室山南の無名?峰)

三室山3

稜線上の岩場や鎖場を越え、最後の緩やかな勾配を登り詰めたところがピーク。
夏だと2時間のところが4時間半。山頂を示す標識はほとんど雪の中。

「お疲れさん」
無事完登できた喜びを分かち合う。
稜線上のブナは、風雪に耐えるように低く、太く、横に枝を張っている。
こんなブナたちを見ると、いつも心が打たれる。
(写真:頂上から登山ルートを振り返る)

三室山4

写真撮影と軽い行動食をとった後に下山。
太陽が時々顔をのぞかせ、雪は腐り気味だ。
急傾斜で”シリセード”を楽しみながら、活動センターまで一気に2時間で下る。

帰り道、東河内の谷間から見あげた三室山は白く、神々しかった。
(写真:三室山遠望)

三室山5
2005.03.01 / Top↑