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空梅雨をいいことに、近江・美濃の国境にある金糞岳(1317m)に出かけました。

一昨年の11月初旬、異常に早い初雪の中、寒さに震えながら
ピークを往復しただけの恨みを晴らしたい気持ちもありました。

長浜ICから姉川の支流の草野川に沿って浅井町高山へ。
高山の集落のはずれに、旅館高佐屋さんがあります。
僕は25年前の秋、奧美濃の名峰と山の本に書かれた金糞岳に登ろうと、
電車、バスを乗り継いで高佐屋さんに前泊しました。
(photo:コアジサイ)

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高佐屋は、美濃と近江を往来する行商人が利用する宿として栄えたこと、
信長が浅井長政を攻めたとき、秀吉がお市の方を救出し、
山越えをした・・・、と食事をいただきながら興味深い話を聞きました。

翌日、林道を1時間歩き、追分から中津尾(尾根)ルートに入り、
南に手に取るように見える伊吹山を眺めながら頂上へ。

曇り空の東に御嶽山、北に白山を眺め、静かな尾根道をまた高山へ。
その時の思い出が、今も忘れられません。

(photo:ウツギ)

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一昨年は、その後整備された林道が登山道を2カ所横断し、まるで違う山。

25年前と同じように追分から登りたい・・・、
そう思って林道から追分け方面へ下りました。
露に濡れたブッシュの中にかつての道・・・、でも登れそうにありません。
林道の整備によって登山道が見捨てられたのです。

渓流の合流点から急登が始まった、あの追分の景色を返してくれ・・・・、
そんな思いを胸に、林道によってぶち切られた登山道から登り始めました。

(photo:オオバギボシ?)

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朝8時というのに、気温は25度、湿度も高い・・・
しばらく登ると汗が一気に噴き出します。

ホーホケキョ、ホケキョ・・・
すっかり上手になったウグイスの鳴き声があちらこちに。

コアジサイ、ウツギ、オオバギボシ、レンゲツツジ・・・
初夏の花が目をたのしませてくれます。

道の真ん中で涼んでいた蛇・・・、僕はちょっと苦手です。

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しばらく登ると、また林道が横断します。
秀吉とお市の方がこれを見たら、僕でなくても嘆くだろうな・・・。

しばらく行くと小ピークの小朝ノ頭、めざす金糞岳が望めます。

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2005.06.20 / Top↑
ヤマボウシがまだ残っていました。
もう最後でしょうね。

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これはホウチャクソウでなく、ナルコユリでしょうか?

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鳥越峠付近からブナの林が続きます。
ブナの林はどこの山でも、いつ見ても爽快できれいです。
見ているだけで元気をもらえそうです。

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これは何の花でしょう?
白い小さな花が集まって咲いています。
小さな花に、おしべ・めしべ?が線香花火のように、ぴょんぴょん飛びだして、かわいい・・・。
花の本を見ると・・・、ガマズミ?でしょうか。

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ナナカマドです。
もうすぐ実をつけ、そして葉っぱも実も真っ赤になるんですね。
あー残念、ピンぼけ・・・。

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2005.06.20 / Top↑
これはカラマツソウのようです。
この花も線香花火のようですね。
そして蕾はかわいいピンク色・・・・。

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アザミです。
もうすぐ咲きまーす。

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2時間強で金糞岳に到着。
時間はたっぷりあるので、稜線上の次のピーク白倉(1270m)をめざします。

鞍部までいったんおり、また登ります。

途中、大きな葉っぱの上で涼んでいたマムシに遭遇!!
これまで3度お会いしましたが、できればご遠慮願いたい客ですね。

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サラサドウダンでしょうか、1カ所だけ咲いていました。
金糞岳まで引き返しましたが、ガスが上ってきたので一気に下山・・・。
しばらくするとポツリ、ポツリ、そして本降りから、どしゃ降りへ。
川のような道・・・、靴の中に水が入りグチュグチュ・・・。
30分もすると雨も上がり、途中の広場で昼食。
相棒曰く、「暑かったし、まあシャワーを浴びたと思ったらええわ・・」
前向きな、とてもいい性格です、ハイ。

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林道を下る際に、朝見つけていたササユリをパチリ。
いつみてもきれいな、淡いピンク・・・。
陽に向かって精一杯開いています。

金糞岳にまた登るか・・・って?
25年前の美しい記憶があるし・・・、
”晴れ男”と自負しているのに、ずぶ濡れになった相性の悪そうな山だし・・・、とてもビミョーです。

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2005.06.20 / Top↑