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1000m三股の下部から雪渓が上まで続いています。

しばらく行くと2本の滝・・・、この付近のルート探しが難しい。
どちらを登るか思案していると、右の滝の下部にザイルらしきもの・・。

滝の下部に着き、岩を15mほど登るが、ザイルはない・・・、ああ錯覚!!
仕方なく岩をおりるが、下には滝と雪渓の間に深い穴、落ちたら・・・。

わずかなスタンスを頼りに、なんとか雪渓の元の場所へ。
これがカムエク山の第2の難関。

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左の滝に向かって進むと、目印のテープ・・・。
「あった、あった・・」、これでひとまず安心です。

三段の滝の右の枝沢を・・・、シャワークライミングです。
滝の上部は林間の道をトラバース。

再び雪渓に出て、キックステップで進みます。
カムエク山は、どう見ても3000m級の春山・・・。

僕の格好は夏靴、そして沢の徒渉用に拾ってきた天然の杖・・・、
もちろんアイゼンもピッケルもない。何とも不釣り合いで頼りない格好・・・、だって夏山と思ってきたから。

200mほど登ると、勾配がだんだんきつくなる。カムエク山は、「熊が転げ落ちるほど急な山」の意味だから・・。
プロのガイドに引率された中高年グループがザイルにつながって、慎重におりてくる。八ノ沢のテント組だ。

ガイドがポンポンと走って降りてきてスリップ・・・、が次の瞬間にピッケルで確保。

夏靴と杖でのキックステップ・・・、登りはまだいいが下降は厳しい・・・、滑れば・・・数百メートル下まで・・・、岩に激突・・・・、残された子どもは・・・・、プロのガイドのスリップによって、僕はいっそうビビルようになった。

僕 :「どうです、こんな格好でこの雪渓を登るの・・・」
ガイド:「よくやりますね・・・」

このガイドの言葉で僕の気持ちは固まった、降りよう。
相棒に気持ちを伝え、雪渓の端の枝木を掴みながら、雪渓を下った。
その時見たシラネアオイの薄紫色が妙に脳に焼きついていた。これがカムエク山の第3の難関。

滝の上部で枝沢に迷い込むハプニングもあったが、何とか安全な地点まで下降。
雪融けを待って芽吹きはじめたギョウジャニンニクを一掴みいただいて、雪渓の端部へ。

4時半、僕たちは川原でギョウジャニンニクをサラダ代わりに、冷え切ったアルファー米で遅い昼食をとった。
この間の写真は、残念ながら一枚もない。

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沢の徒渉を繰り返し、夕方6時、八ノ沢の出合いのテント場に到着。

テントを張り、火を焚き、一日を振り返りながら、焼酎、ご飯・・・。

「今日の山は敗退ではなく、撤退・・・。来年また来よう・・・。」
そう自分に言い聞かせて、ぐーぐー・・・おやすみなさい。

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翌日は、少し遅めに八ノ沢出合いを出発。

川沿いに徒渉を繰り返しながら七ノ沢出合いへ。
林道を歩き、登山口へ。

駐車場に「熊出没注意」の看板・・・。
北海道の山は違うなー・・・、改めての感想です。

僕たちは次の目標、トムラウシ山へ向かいました。

今回登頂できなかったカムエク山の頂上からの眺望をgombeさんがカシミールで作成してくださいました。
是非ご覧ください。

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2005.07.11 / Top↑