上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.-- / Top↑
この時間にスゴ乗越をめざす人はいない。
ガスもかかってきた。さあ、頑張りましょう。

s-DSCN9048.jpg

稜線をしばらく歩いたあと、最低鞍部の越中沢乗越(2356m)まで下る。
ここから約1時間かけて越中沢岳(2591m)まで登っていく。
めずらしく、雄の雷鳥に出会った。
「同じ単独行だね・・」なんて、変な親近感を持ったりする。

途中、単独行の若者2人に出会ったが、
「越中沢岳からの下りは悪路ですから、気をつけてください」と同じアドバイスをくれた。
私の年格好を見て取ってのことだろう。

s-DSCN9057.jpg

ガスの中、越中沢岳のピークで記念撮影。
ここから、約2時間、アップダウンを繰り返しながら、スゴ乗越まで下ります。
ガレた急な道、岩場、クサリ場・・・若者のアドバイスのとおり、たしかに悪路だ。

途中のスゴの頭では、ピークを踏む偽コースに入り、危うく迷うところだった。

s-DSCN9080.jpg

時間はどんどん過ぎていく。この頃になると、足が言うことをきかなくなる。
単独行は、疲れたと思えば自由に休めるが、その分遅くなるのが問題だ。
イワカガミをパチリとやりながら休憩・・・

s-DSCN9087_20100726165643.jpg

最低鞍部のスゴ乗越からスゴ乗越小屋まで、コースタイムでは40分とある。
途中、人の声がかすかにしたので、小屋は近いと思い、頑張って歩く。
ところが、40~50分歩いても小屋は現れない。

「もしかして、小屋に気づかず、通り過ごしたのでは?」
そう思って、しばらく登ってきた坂を下った。

この頃の気持ちは、「日が暮れたら、ツェルトを張って、ビバークだな・・」
突然、テントをかついだ若者が現れ、「もう少し先ですよ」
「ありがとう」と応え、気を取り戻して、先を急いだ。

10分ほど歩いたところで、森の中に、赤い、小さな屋根が見えてきた。
もう大丈夫、地獄で仏とはこのことか・・・時間は6時半を回っている。

s-DSCN9095.jpg

「すみません、こんな時間に到着して・・」
「そうですね・・・」 
仕事を終え、食事中の責任者が応対してくれた。

宿帳に記帳しながら、
「明日は、黒部五郎小舎まで行こうと思っているんですが・・」と言うと、
「無理です。やめてください。太郎平小屋から折立へ下りてください。
自分の体力にあわせて、小屋には4時までに入れるように、余裕を持って歩いてください」
と、頭ごなしに怒られてしまった。

「遅くなるかもしれません」と電話を入れてはおいたが、
6時半という到着時間と、宿帳に記入した私の年齢を見ての”説得”と受け取った。

冷えた天ぷらを中心に、お世辞にも美味しいとは言えない夕食をありがたくいただき、
「残念だけど、明日は、折立へ下りよう・・」と、ガランとした部屋の隅で布団に潜った。
スポンサーサイト
2010.07.25 / Top↑
Secret

TrackBackURL
→http://yamchan2.blog38.fc2.com/tb.php/2800-779ac38a

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。