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東北の山から帰り、しばらく仕事に集中・・・
時間ができたので、早めのお盆休みをとって、上信越の五座に登ってきました。

■至仏山
8月11日、初めての「山の日」は、上信越の至仏山でした。
山の鼻から、気温19度の涼風を受けながら登ると霧が晴れ、尾瀬ヶ原、燧ケ岳が姿を現わす。
高山植物はほぼ“名残り”か?
長年踏まれた蛇紋岩はつるつる滑る。
“仏に至る”にならないように気をつけながら、5時間強で鳩待峠に下山。
沼田市白沢の「望郷の湯」で赤城山を眺めながら汗を流しのんびり。。

燧岳を眺めながら登ります。
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頂上が見えてきた・・と思ったら、まだまだ
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谷川岳方面
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イブキジャコウソウ
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■沼津から魚沼へ
沼田から下道(国道17号)を約2時間走って南魚沼にやってきた。
途中、約30年前に知ったみなかみ市旧新治村の「たくみの里」(染め・織り・焼き・食などの体験できる)にバッタリ。
近くで深い庇の築130年の古民家を中に入れて見せてもらった。
湯沢には立派なスキーリゾート、南魚沼にはみごとな田園風景。。

たくみの里
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庇の深い立派な民家
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湯沢のスキー場とホテル
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南魚沼の田園風景
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■巻機山
上信越の山の旅、2日目は巻機山(まきはたやま 1967m)。
ブナ林を抜け、草原を登り、ニセ巻機山にだまされずに過ぎ、池塘を眺めながら登ると巻機山。
巻幡山から谷川連峰にまっすぐ伸びる稜線を雲が越えていく。7時間で下山。

下山途中、粘土質の坂でスリップ。不覚にも捻挫してしまった。
南魚沼の六日町まで下り、セブンイレブンでゲットしたロックアイスで足を冷やした。
翌日は秘境・福島県檜枝岐(ひのえまた)村から会津駒ヶ岳を往復の予定。
とりあえず、檜枝岐まで行ってみることにしました。

谷川朝日岳に向かって伸びる稜線を雲が流れる
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巻機山の頂上は丸い
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避難小屋が見えてきた
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頂上の標識がある地点に到着・・本当の頂上はもう少し先
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池塘が広がる・・・この池塘は笑っているように見えることで有名
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■会津駒ヶ岳
上信越の旅3日目。朝起きると快晴。
足に痛みがあるが歩けない感じはない。
怪我は快方へと信じて登ることにした。
ブナ林、針葉樹林を超えると視界が開け、会津駒ヶ岳(2132m)と直下の小屋、
奥日光の山々(日光白根山、男体山、女峰山など)が見える。
しかし、5月に会津駒ヶ岳を頂上から眺めた尾瀬の燧ヶ岳は雲の中。

下りでもう一度転んで“ヘリコプターもの”にならないよう慎重に足を運び、
コースタイムより1時間早い5時間で無事に檜枝岐の登山口に下山。
駒の湯で汗を流しくつろぎ、資料館で秘境・檜枝岐のお勉強・・・

会津駒の小屋と会津駒ヶ岳が見えてきた
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会津駒ヶ岳に到着
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駒の小屋を見下ろす・・燧岳は雲の中
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駒ノ大池
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■檜枝岐村
檜枝岐は、縄文の昔から人が住んだが、歴史に登場するのは平安初期から。
狩猟や木地師の里のほか、上州と会津を結ぶ要衝でもあった。
山が急峻な檜枝岐村では、墓は野仏と一緒に道沿いに置かれている。
墓の名前は、星、平野、橘の3つだけ。星のルーツは藤原、平野は平家(落人)だとか。
このため言葉が京ことばに似ている。
江戸時代から伝わる農村歌舞伎(重要無形文化財)でも知られる。
今は僻地にありながら、国立公園尾瀬と会津駒ヶ岳(日本百名山)の二大観光で生きる村。
村に1つだけあるJAスーパーで食料を調達した。

墓は道沿いにある
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有名な六地蔵
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井籠(せいろう)づくり板倉・・正倉院と同時代からの工法(釘は使っていない)
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村で唯一の店舗、JAスーパー
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■平ヶ岳
上信越の旅4日目は、奥只見にある平ヶ岳(2141m)。
距離が長い(約12時間)ことから、日本百名山の中でも日帰りコース(幕営禁止)の最難関とされている山。

朝4時半にスタート。岩のやせ尾根歩きと急登、樹林歩き、灌木帯の急登を延々続けると高層湿原。
緩やかな道を進むと名前のとおり平べったい頂上に到着。有名な「たまご石」にも寄って、午後3時半に無事下山。
持っていった3ℓの水のうち2ℓを消費。

奥只見湖沿いの細い道を2時間近く走り、魚沼市湯之谷村の「ゆーパーク薬師」で汗を流した。
そのあと、最終の苗場山の登山口、長野・新潟県境の秋山郷に向かいました。

岩のやせ尾根
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平ヶ岳手前の池ノ岳への最後の登り
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高層湿原・・姫の池
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文字どおり平べったい平ヶ岳に到着
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有名な玉子石
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■苗場山
上信越の旅、5日目は信越国境の苗場山(2145m)。
3合目登山口を6時に出発。ブナ林、針葉樹林を抜け、6合目からは岩場の急登。
空が広くなると池塘が点在する高層湿原。ゆっくり登っていくと苗場山。
鳥甲山、佐武流山は見えたが、谷川岳方面は雲の中。
日に当たりながらのんびり過ごし、12時に無事下山しました。

2036mのピーク越しに鳥甲山
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谷川岳南部の山々でしょうか?
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シラヒゲソウ
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キンコウカの実?
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■秋山郷
秋山郷は、江戸時代の鈴木牧之の『北越雪譜』などで知られる。
服部緑地(豊中市)の日本民家集落博物館には移設された秋山郷の民家(中門づくり)もある。
一度訪ねたいと思っていた秋山郷について民俗資料室で勉強した。

斜面地に民家がへばりつくような小赤沢集落
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秋山郷は、他の秘境と同様に平家の落人伝説があるところ。
秋田から住み着いたマタギによる狩猟文化も継承されてきた。
地域おこし協力隊のTさんによると、秋山郷の今の課題は、
人口の流出への対応(I・Uターン、空家活用)、それを可能にする産業の開発とか。
“秋山郷”という、文字としても、響としても美しい地名を生かして頑張ってほしい。。

秋山郷総合センター「とねんぼ」
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秋山郷の民家(中門づくり)
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5日間で至仏山、巻機山、会津駒ヶ岳、平ヶ岳、苗場山の個性ある五座に登ることができた。
上信越の山と人に感謝です。
東北と上信越の10座に登った、夢のような「2016年夏の山旅」が終わりました。

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